流通総額推移とDX比率推移
サービス総会員数推移
サービス総PV数推移
緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が長引き、多くの同人イベントが中止・延期・縮小対応をする中でも、2020期より推進したDX戦略が成果を挙げ、2022年度6月期 上半期の実績は、流通総額143億8000万円(前年同期比126%)となりました。
通信販売+Fantiaを合算したDX事業の上半期流通総額は132億円、全体の90%超を占め、サービス全体の総会員数は1002万人(前年同期比146%)へと成長しました。
売上高推移
イベント支援数と参加サークル数推移
通販PV数推移
流通拠点数と海外配送エリア数推移
新型コロナウイルス蔓延防止のため、同人業界は多くのイベントが延期・中止・縮小など、多大な影響を受けています。当社は創作文化を維持していくために、積極的にイベントへの寄付や、WEBイベントの開催支援を行いました。
当社の事業においては通信販売へと大胆に構造転換を進め、売上は前年同期比104%の事業成長を達成。通販サイト利用と海外ユーザーが急速に増え、同人誌流通事業の会員数は360万人(前年同期比108%)を超えました。その一方で、年末年始繁忙期に過去最大の作品数が物流センターに集まったことでパンクし、入荷・発送に遅延が発生。サークル様やご注文いただいた皆様に多大な迷惑をおかけする課題が生じました。
店舗事業においてはイベント縮小や同人誌購入環境の変化を鑑み、直営店舗は継続的に縮小し、「インショップ」という別の形態へ置き換えています。
虎の穴は、新たな課題を解消しながら、国内最大級の同人誌流通マーケットプレイスとして成長するよう努めます。
クリエイター支援総額推移
Fantiaアクション推移
Fantiaアクション推移
FantiaPV数推移
クリエイター支援プラットフォームであるFantiaは前期末に年間支援総額が初の70億を突破しましたが、今期末には100億円超を見込む成長で推移しています。
合わせてファンクラブ数は30万超(前年同期比268%)、総会員数は600万人超(前年同期比183%)、PV数は上半期のみで約9億となり、日本有数のファンクラブプラットフォームとして、クリエイターの創作・発信をサポートしています。
同人誌の市場規模はコロナ禍で一時的に縮小しましたが、2022年は回復の兆しを見せています。※1 他方で新しい生活様式に連動する形で、商業漫画と同じく同人誌においても通信販売・電子化への転換がより一層進むと予想できます。※2 また、広義のアニメ市場における海外比率は高まり続けており、越境EC環境もさらなる向上が見込まれ、同人誌はよりグローバルに広がっていくと考えられます。※3 ※4
虎の穴は、同人誌通販環境の向上、創作・発信・イベントのオンライン化、大きな成長の見込める海外市場に力を入れ、クリエイターの皆様の作品を世界中のファンに届けられるように努め、クリエイターの皆様にとって最適で発見に富む「同人・創作体験」を提供し、「創作のデジタル支援No.1カンパニー」を目指して参ります。
虎の穴は通信販売、WEBプラットフォームといったオンライン事業を旗艦ビジネスとしてリソースを分配します
ユーザー体験・クリエイター体験をより充実させる事業や設備への投資を行います
物流拠点のAI化投資を行い、よりスピーディに納品・発送の出来る環境を目指します
創作技術を活用する新たなサービスへの積極的投資を行い、クリエイターの皆様に役立つサービスを継続的に増やします
海外ユーザーへの積極的マーケティング及び、クリエイターの皆様の海外進出をサポートしていきます
直営店舗は漸次集約を進め、インショップ事業とWEB事業への戦略的集中へ舵を切ります。
【参考】※1:矢野経済研究所『クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 2021』/※2:公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所「出版月報」/※3:一般社団法人日本動画協会『アニメ産業レポート2021』/※4:経済産業省 商務情報政策局 情報経済課「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」