第5回


 またまたお待たせいたしましたの第5回、こんにちは、こんばんわ。お疲れ様デス。
 新人担当MGでごさいます。

 この冬は風邪が猛威を奮って、至るところでGOOD-BYE日常な方も多かったのでは?
 皆様お体は大丈夫ですか?うがいと手洗いは地味に大事だそうですよ。
 そして何より昨年末、植物少女園さんが風邪を引かれたと伺った時は
 正直心配でたまりませんでした。お元気になられて本当によかったよぅ。
 さて少しばかりお時間をいただきましたが、いよいよ原型が最後の完成へ向かう直前
 表面処理と磨きの工程のお話です。
 非常に地味だけれど大事なこの作業、植物少女園さんはどのようにこなしておられるのでしょうか?
 それでは第5回をお楽しみください。。



 みなさま、ご無沙汰しておりました。お元気ですか?
 私は昨年末に風邪をひいてしまい、1月になってもなかなか治らず
 制作記を1回お休みしてしまいました。
 みなさんも風邪にはお気をつけ下さいね。

 さて、制作記の続きですが
今回は主に表面処理になるので、絵面が非常に地味な物になってしまいます。
 前回の状態とあんまり見た目が変わらない写真になってしまうんですね。
 いきなり灰色になった原型がどーんと出てきて、
 はい、ヤスリ掛け中です、
 っていうもの何なので、表面処理の方法や使う道具などを紹介したいと思います。

[sayame35]
サヤメ  まずはこれ。
 タミヤのラッカーパテです。
 中にはグレーのペーストが入っています。歯磨き粉を想像して頂くと良いでしょう。
 それを空き瓶に入れ、シンナー(塗料薄め液)で溶いた物を原型に塗っていきます。

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サヤメ  これが溶いた状態の物、通称溶きパテです。
 なぜこれを塗るのかというのは、原型は綺麗に見えても見えなくても 小さな凸凹が結構あるのです。
 それを埋めて表面を綺麗にするのが表面処理というものなのですが 溶きパテを、その凹を埋める為に使う場合もありますし  まずは見え辛い凸凹を見やすくするためにも塗ります。

 溶きパテの濃さですが、塗る場所によって濃度を変えてやります。
 ディテールを潰したくないところは薄めで、逆に埋めたい所は 濃い目で塗ってやるといいかなと。
 凹んだところを埋めてやるには溶きパテを塗り重ねるか 濃い状態のものを詰めてやるかして、乾いてからヤスリを掛けて表面をならしていきます。

 このとき、というか、シンナー等の有機溶剤の入ったものを扱う時は 必ず部屋の換気をし、防毒マスクをつけるのを推奨します。
 そのまま吸っていると本当に危険ですよ。
 たまに面倒臭くなってマスクをしないで作業したりするんですが(良くないですね) 次の日は必ず偏頭痛になります。恐いですね。
 私が使っているのはこれです。

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サヤメ  何年か前に東急ハンズで購入しました。そんなに高い物ではなかったです。
 煩わしいですが、脳細胞を守る為にはつけましょう!
 防塵マスクでは臭いは防げませんので、防毒の方ですよ。
 私は普段の作業中はメガネとヘッドフォンをつけているのですが まるで不信人物のようです。
 うっかりこのまま宅急便など受け取りに出ると大変ですね。


 パテを塗りつける道具ですが、 広範囲に塗る時は平筆で、小さい凹や傷の時はこれです。

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サヤメ  これは竹ひごの先を斜めに削ったものです。
 普段の造形時も常にこれを使っています。
 最初にフィギュアを作り始めた頃は、道具も何を使って良いのか分からなかったので 爪楊枝と指で作っていたのですが、何か良い物はないかと思った時に  ふと家にあった竹ひごを使ってみたら具合が良かったのでずっと使っています。
 これに慣れてしまったので、金属のスパチュラは重くて使いづらくて せっかく買ったのに使っていません。

 これの良いところは、先端に両面テープでヤスリを貼って細かい所のヤスリ掛けも 出来るところです。
 左側に写っているのが両面テープをつけたヤスリです。
 これを小さく切って使っているのですが、表面積が小さいので すぐに交換しなくてはいけないところが難点です。
 これを克服しようと考えたのが、紙ヤスリの代わりにスポンジヤスリをつけたものです。(左下)
 紙よりも長持ちするので良いのですが、これを作る際にいちいちスポンジ部分を剥ぐのが面倒です。
 なかなか万事上手く行かないものですねー。


 表面処理は地味な作業でとても時間が掛かります。
 埋めた! 綺麗になった! と思っても、角度を変えるとまた悪夢のように 傷や凹が顔を出して、やってもやっても終わらない 進んでるのか戻ってるのか、まるで賽の河原で石を積むかのごとく いつ終わるともしれない3歩進んで2歩下がる、気が付くと365歩のマーチを 口ずさんでいたりいなかったりと四苦八苦しながら なんとか、まあ、いいか的な所まで持っていったものがこの写真です。

[sayame39]
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サヤメ サヤメ
 これが全パーツです。
 磨き終わった物を仮組みするのは恐いので勘弁してください。
 また傷が付いたり、思わぬところで壊したりすると泣きが入るので勘弁してください。
 簡単に組める所で雰囲気を見て頂ければ幸いです。
 全体の仮組みは、複製のサンプルが出来てからにしたいと思います。

[sayame41]
サヤメ  後ろに写っているのは肴耶さんが描かれたポーズ画です。
 あれ、何かニョキっとしたものが描かれていますね。
 さっきの全パーツ写真にもありましたが、これは羽根です。
 今まで隠していましたが実は羽根が生えた少女だったんですね。
 羽根といっても天使のようなではなく、どちらかといったらデビル的な感じですね。
 仮組みを楽しみにして頂ければと思います。

 仮組み&彩色した物は今月2月24日のワンダーフェスティバル2008冬にて公開予定です!
 現在色々な方々にご迷惑をお掛けしながら準備中です(><;
 続報は植物少女園 http://shokuen.com にて随時お知らせしていきたいと思いますので どうぞよろしくお願い致します!

あとは、修正したポイントなどの画像をどうぞ!

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サヤメ
 顔あたりのアップです。
 顔修正したんですよ。
 ちょっと彫りを深くしました。

[sayame43]
サヤメ  左手の表情も変えました。
 前のままだと、複製の際に上手く抜けない可能性がありましたので。
 このポーズ、好きなんです。
 分かる人にはすぐに分かりますよね。

[sayame44]
サヤメ  背中です。ちょっと痩せすぎですかね?
 でも、細いのが好きな人にはいい感じかな?と思うんですがどうでしょう?
 ま、ビスチェを着せてしまえば隠れてしまうんですけどね。

[sayame45]
サヤメ  手に持たせる草履です。  残念ながら履かせる事は出来ません……

[sayame46]
サヤメ  羽根に止まってる蝶々です。
 羽根と蝶々はクリアパーツで成形されるんですよー。
 透明な蝶々です。



 こんな感じで進めております。
 実物を見たい方は是非! ワンダーフェスティバルまで見に来てくださいね。
 とらのあなさんのブースと私個人の卓でも展示予定です。
 キットも販売予定です。
 ワンダーフェスティバルについての詳細は、日も近いことなので 私のサイトの方で告知していきますのでよろしくお願い致します。

 あと一息頑張ります!



 以上、植物少女園さんでした。

 さて最後の最後の爆弾発表となりましたが、2008年2月24日東京ビックサイトにて開催されます
 ワンダーフェスティバル2008年冬にとらのあなも展示出展させていただきます。
 新作発表に加えまして、サヤメフィギュアの原型に関しても展示させていただきますので、
 どうぞ当日を楽しみにブースまでお寄りください。(詳細はとらのあなWebにて近日公開いたします)
 制作秘話もいよいよ最終回へ一直線!! 第6回をお楽しみに!!


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