第25話「3Dプリンターで作ろう・前編」

◆ その2「使用ソフト」

今回入手した3Dプリンターはこちら。
「ダヴィンチJr.」という熱溶解積層方式のものです。

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これはフィラメントを熱で溶かして、
それをちょっとずつ積み重ねて造形します。
フィラメントはPLA(ポリ乳酸)樹脂で、
比較的低温でとける素材ですね。
まず3Dプリンターで物を作る第一段階として
パソコン上で3Dモデルデータを作る必要があります。
これがいきなりハードル高くないですか?
そうなんだよね。
だから3Dプリンターのメーカーさんは、
モデリング出来ない人用にサンプルのモデルを沢山用意して
くれてたりするんだけど、
やっぱり自分で作らなきゃ意味がないんだよ。
そこが一番面白いとこですからね。
ただ、初心者にも使いやすいソフトがどんどん登場しているので
難しそうだってことで敬遠してはいけないよ。
3Dモデルデータを作るには、
3DCADソフトや3DCGソフトを使います。
3DCADソフトってのは製品の設計や製図をするもので、
3DCGソフトはゲームに使うポリゴンモデルや、
アニメなどのコンピューターグラフィックを作るソフトです。
立体物には、寸法を正確に作れるCADの方が向いていそうですが、
3DCGソフトでも気をつければ十分正確なモデリングができますし、
フィギュアなど曲線や起伏の多い複雑形状は、
こちらの方が向いているかもしれません。
そこで今回は、フリーの3DCGソフト「Blender」を使ってみました。

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このソフトだけで、モデリングからレンダリング、
アニメーションまで作れる総合的なもので
今後、3Dアニメーションやゲームを作る時の事も考えて
是非使いこなしていきたいソフトです。
うへぇ
難しそう。
3DCGソフト全般に言えることだけど、
操作性になかなかクセがあって慣れるのが大変かもね。
「Blender」の具体的な使い方は、ネット上に沢山情報があるので
がんがん調べてひとつずつ習得していこう!
モデリングの詳細な説明は長くなってしまうので
今回は割愛ですね。
3Dモデルデータが完成したら、
3Dプリンター専用のソフトに読み込んで出力します。

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出力するとこんな感じ。

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おおー
画面の中と同じものが出来てるやん。


第25話「3Dプリンターで作ろう・前編」(漫画:むっく)はコチラ!