まずは作りたい刀身の設計図を作りましょう。
丁度手ごろな１／６サイズで
いくつか見本を作ってみました。

刀といえば正宗！と言う事で「石田切込正宗」。
踏ん張りの強さが美しい「三日月宗近」。
この二つは国立博物館のウェブサイトに資料の写真がありますので
それを参考にしています。

鶴丸国永は皇室御物になっていて詳細不明。
燭台切光忠は関東大震災で焼失したとされてましたが、
徳川ミュージアムに焼け身で保存されているそうです。
どちらも資料が少なかったり、曖昧だったりするので
自分で文献を読みつつ判断してデザインしていきます。

刀身型ペーパーナイフのデザインで注目するところは、
まず刃長と身幅。反りの大きさ、茎の形状、刃文の形状です。
さらに樋や銘の有無がデザインの特徴となるでしょう。

１／６サイズのペーパーナイフを作るにあたって
強度の問題を考えると身幅を広くしてデフォルメしたいところだけど
形状の美しさを重視するため出来るだけ縮尺に忠実にします。
ただ厚さだけは、折れないように少し厚めにしたよ。

刀の形状って単純なようで
すごい奥深いのよね。